2015年1月10日土曜日

GIMPを使ってZbrushモデルからデカール作成

Zbrushの画像エクスポートとGIMPを使った瞳デカールの作成方法

前提として顔ツールにシンメトリーな2点(lowなsubdivなら尚良し)があってトランスポーズマスターで正面を向ける事、実スケール測定可能な矩形ツール(STL出力時のサイズ基準となる10mm角CUBE等)で実寸に合わせられる事が必要になります。

まずは顔周辺の必要なパーツと10mmCUBE以外を削除し、TPoseメッシュ作成時にハングってもいいように新規のzprで保存します。
次に10mmCUBEを非表示にし、トランスポーズマスターでTPoseMeshを作成します。

Rotateで対称な2点を取り、白い○側のオレンジの中心をつかみ、Shiftを押しながら回転させることで、顔を正面に向けます。(XYZ方向全て)

TPose→subTで傾いていたモデルが完全に正面を向きました。
















正面を向いたら各パーツ毎にDoumentのExportでjpgを出力します。後で透明化するために、背景はグラデーションも消してモデル上に無い色の単色にしておきます(Documentのbackのとこのスライダーを全部左に)。
今回はポリペイントで目を描いていたので、顔は参考のポリペントありと下地用のポリペイント無しの両方を出力してます。

次にGIMPを起動し、「ファイル→レイヤーとして開く」でjpgから各パーツをレイヤーとして取り込みます。
 取り込んだら「選択→色域を選択→ツール→スポイト」で背景部分をクリックし、「レイヤー→透明部分→アルファチャンネルを追加→色を透明度に」により背景を透明化します。これを全部のレイヤーに繰り返して重ね合わせを可能にし、レイヤー表で順番を入れ替えたらお好みで不透明度を調整します。
 顔の下地を「色→着色」で肌色にしておくとイメージしやすいです。
画像サイズを調整する前に、「画像→印刷サイズ」でお好みのdpiを設定します。
dpiを決めたら10mmCUBEレイヤーを選択し、「レイヤー→レイヤーの自動切り抜き」でレイヤーザイズを10mmCUBEの大きさに変更します。
レイヤー表の目アイコンの右空白をクリックして全てのレイヤーに対して連動チェインを表示したら、
10mmCUBEレイヤーを選択し、「ツール→拡大・縮小」で10mm(0.01mmの誤差が収束しない場合もあります)にレイヤーサイズごと変形させます。(キャンバスをはみ出してもOK。「画像→キャンバスをレイヤーサイズに合わせる」で直ります)
左下のルーラー単位がmmになっていない場合はmmに変更し、サイズが合っていることを確認出来たら下準備は終わりです。(グリッド設定とグリッド表示・グリッドにスナップで10mmCUBEを移動させてグリッド確認でもOK)
↓画像はサイズ合わせ後の状態。

サイズ合わせが終わったら新しいレイヤーグループと線画や塗りのレイヤーを追加し、ポリペイントを参考にしたり髪を表示したりしながら下地の上に目と眉を描いて行きます。完全対象なら片目を描いた後にレイヤーグループ毎左右反転出来ます。反転後は移動のときにctrlキー水平移動で調整します。(ハイライトは更に反転する必要があるのでレイヤーを分けておいた方がいいです)

↓ポリペイントと比較しているところ
↓下地の顔と確認しているところ
↓反転コピーして髪も表示した状態

この後更に調整してますが、描き終えたら下地等を非表示にしてやればデカール印刷用の完成です。